山田信芳 公演総監督・NPO法人名古屋尾張地域市民オペラ振興会(NCO)理事長)

学歴:
1982年愛知県立芸術大学音楽学部声楽専攻卒業
'93年名古屋市新進芸術家派遣員として、渡欧、Aミロッシュ Rシューマッヒャーに指揮法を師事、チェコ国際指揮者マスタークラスにおいてベストモルダウ賞を受賞。1997年より毎年夏渡欧、クルトレーデルの指揮マスタークラスに参加、終了演奏会の指揮をつとめる。

業績・活動
ミュージカル・オペラの副指揮者としての活動を '90年より始め、古谷誠一・竹本泰蔵・牧村邦彦・井上道義・黒岩英巨・松尾洋子・フォルカーレニッケ、各氏の信頼を得る。名古屋市文化振興事業団の10周年記念作品『小栗と照手』(三木稔 作曲)でオペラデビュー。'99年?長久手文化の家主催オペラレクチャーコンサートの指揮者。97年よりドイツの重鎮クルトレーデルに師事。2000年の師のマスタークラスコンクール(東京・ハンガリー)においてそれぞれ1位を受賞。チェコ・ハンガリーの夏のマスタークラスでは、毎年ファイナリストに選ばれ、シュトラウス(死と変容・ドンファン)バルトーク(オーケストラコンチェルト・ダンス組曲)ストラビンスキー(火の鳥・ダンバートンオークス)チャイコフスキー(悲愴)ドボルザーク(交響曲6番?9番)シューマン(交響曲4番・ピアノコンチェルト)ブリテン(古典交響曲)マーラー(交響曲5番)ブルックナー(交響曲6番)等の大きな作品を指揮しレパートリーを広げる。2001年、ウクライナ国立リヴィウフィルハーモニーのフェスティバルに招かれベートーヴェン交響曲1?4と8番とシューベルトのミサ5番を指揮。「瞬く間に聴衆を彼の流儀である素直さ、溢れる生気、創造性過剰過ぎず不自然さのない芸術性でとりこにした」と新聞で評される。2003年もドイツバートデュルクハイム市から招待され、シューベルトのミサ6番と、日本抒情歌曲集・モーツァルトのリンツシンフォニーを現地オーケストラで指揮。成功を収める。2006年、NCO(Nagoya Owari area Citizen Opera association)この地方にない市民オペラを立ち上げ、芸術監督を務める。

 MD クリスティアン・ハンマー (指揮)

 ハノーファー近郊のビュッケブルク出身。ハノーファー国立音楽大学ピアノ科指揮科卒業。ゴッツェ、ヨーリス両教授に師事。ブラウンシュヴァイク国立劇場所属ピアニストを経て、1990年、北ハルツ劇場(ハルバーシュタット)第一指揮者に就任、翌年より音楽監督。2002年よりロストック国民劇場の第一指揮者。

客演指揮はコブレンツ・マンハイム・ハノーファー・コットブス・ゲッティンゲン・ポーランド、イギリス、エストニアなど。1998年、MD(音楽監督)の称号を授与される。
http://www.volkstheater-rostock.de/menschen/index.phtml?showsingle-80&AID=7

岩田達宗 (演出)

  オペラ演出家。神戸市出身。東京外国語大学フランス語学科卒業。
大学卒業後、劇団「第三舞台」を経て、舞台監督集団「ザ・スタッフ」に参加。オペラの舞台製作にかかわる。'91年より栗山昌良氏に演出助手として師事。
'96年湘南台市民シアター「霊媒」にて演出家デビュー。その年の五島記念文化賞オペラ新人賞を受賞。'98年より2年間、ドイツ、イギリスを中心にヨーロッパ各地を遊学、研鑽を積む。
帰国後、本格的にオペラ演出家として活動を始める。日生劇場、新国立劇場、びわこホール、日本オペラ協会、コレギウム・ムジクム、藤沢市民オペラ、神戸市演奏協会、広島オペラルネッサンスなど各地のオペラ・プロダクションで作品を発表し、高い評価を得る。
なかでも'03年に堺シティオペラでのプッチーニ作曲「三部作」、'05年いずみホールでのプーランク作曲「カルメル会修道女の対話」は、同年の音楽クリティッククラブ賞、大阪府舞台芸術大賞などを受賞した。
またソプラノ佐藤美枝子とのコンビによるモノオペラ「幻想のルチア」、尾崎比佐子プロデュースによる「ロメオとジュリエッタ」では河原忠之のピアノによる少人数の実験的な小劇場オペラの構成と台本も担当し、好評を得て全国を巡演中。
ほかにオペラの台本も担当し、なかでも作曲家松井和彦との協働作業による実験オムニバスオペラ「英雄達のクライマックス」はこれまで倉敷、福山、神戸、堺で発表され、多大な成功を収めている。
最近の主な演出作品は、'03年より始まったザ・カレッジ・オペラハウスのサマーオペラ《モーツァルトシリーズ》「フィガロの結婚」「ドン・ジョヴァンニ」「コジ・ファン・トゥッテ」。釜洞裕子プロデュースによるいずみホール「春琴抄」「セヴィリアの理髪師」。びわこホール夏のビエンナーレオペラ第一弾「ジプシー男爵」、愛知万博開催記念オペラ「白鳥」など。

 

田辺とおる (音楽教師役−バリトン−・制作協力)

キャラクターバリトン。「キャラバリ田辺とおる」と自称。横浜出身・ベルリン在住。二期会会員。180 cm / 85 kg, 196116日生まれ。高校卒業を控え、大学か落語家かフルート奏者か悩んだ末にザルツブルクのモーツァルテウム音楽大学フルート科に入学したが、オペラ通いに熱中して声楽科転向。ミュンヘン音楽大学のブラシュケ教授と当時バイエルン国立歌劇場専属歌手だった山路芳久氏に師事した後帰国して、疋田生次郎教授のもとで武蔵野音楽大学声楽科卒業。1991年国際ロータリー財団奨学生試験とドイツ語教育機関ゲーテ・インスティトゥートの上級中央試験に合格して再度オーストリア留学。グラーツ音楽大学オペラ科を修める。カタラーニ国際オペラコンクール(イタリア・オストラ市)入賞。北ハルツ劇場(ドイツ・ハルバーシュタット市)と専属契約。多くのオペラ・オペレッタ・ミュージカル・歌曲演奏会に経験を積んだ後、近年は客演歌手として各地の舞台に立つ。メルビッシュ音楽祭「微笑みの国」(NHK中継)、マルガレーテ・オペラ祭「トゥーランドット」などオーストリアの音楽祭にも出演した。映画「ラストサムライ」では渡辺謙の声を独・仏・西語に吹き替えた他、ドイツのCM・ドラマ・ナレーション等で活躍。日本でもNHK音楽番組から明石家さんまのバラエティー、さらに愛知万博世界コスプレサミットにまで特別出演。また文芸春秋・合唱表現などの雑誌連載でも健筆を揮う。

日本国内では独唱会のほか、オペラでは殊に2002年「無口な女」(R.シュトラウス)の、ドイツ語セリフと歌で全曲を席捲する理髪師役で圧倒的な成功を収め、「ナクソス島のアリアドネ」(R.シュトラウス)「なりゆき泥棒」(ロッシーニ)「サー・ジョンの恋」(ヴォーン・ウィリアムス)「当惑した家庭教師」(ドニゼッティ)「ルクセンブルク伯爵」(レハール)などで新国立劇場にも出演。一方、「オペラじゃないオペラ」「田辺とおるのドイツ便り」「ウィーナーリート、サロンコンサート」など、得意のおしゃべりと歌でつづる、親しみやすいユニークな企画の数々が好評を博している。その他の主な出演作は オペラヘンゼルとグレーテル,放蕩者のなりゆき、皇帝と船大工,魔笛,フィガロの結婚,さまよえるオランダ人,魔弾の射手,アラベラ,ナクソス島のアリアドネ,なりゆき泥棒,ホフマン物語,ボエーム,トスカ,サロメ,オネーギン,椿姫,アイーダ,カルメン・オペレッタこうもり,ジプシー男爵,ルクセンブルク伯爵 ・ミュージカル王様と私,アニーよ銃をとれ,キャバレ ・演奏会冬の旅,亡き子を偲ぶ歌,子供の不思議な角笛,レクイエム(モーツァルト,フォーレ),第九交響曲,カルミナブラーナ,メサイヤ等。ミュージカル「ツインズ」では元宝塚の剣幸・高汐巴との共演も話題になった。

 2003,ドイツのティアゾス音楽出版より「ドイツ語訳・日本のむかしの歌いまの歌/ Alte und neue Lieder aus Japanを編集出版しCD も制作。歌曲・愛唱歌・童謡・歌謡曲などを網羅して豊富な解説文を添えた楽譜は多くのメディアで紹介された。殊にアニメファンの反応が熱い。親日家が集うドイツ各地のアニメ祭りで演奏会を開催。今年はドイツ語訳アニメソング集を出版した。2006年には日本のドレミ楽譜出版から女声オペレッタアリア集を刊行する。ホームページには活動・研究報告,随筆,写真,公演ヴィデオ等が公開されている。 http://www.tanabe.de

 

飯田みち代 (ツェルビネッタ役−ソプラノ−)

愛知県名古屋市生まれ。2歳の時、難病指定重症である筋無力症を患ったが奇跡的に回復。京都大学教育学部心理学科卒業。大手企業に就職したが、オペラを通じて世の中に夢や希望を与えたいとの思いから退職、オペラの道へ。声楽を故引田リエ子氏、M.ランティエリ氏、S.ギオーネ氏、C.スタニシェフ氏、V.シェラバード、C.オッカルント氏に師事。 1990年日本イタリア声楽コンソルソ金賞受賞以来、飯塚新人コンクール大賞、朝日ABCコンサート優秀賞など多数受賞。

 『ヘンゼルとグレーテル』のグレーテル役でオペラデビュー。『椿姫』のヴィオレッタ、『リゴレット』のジルダ、『ランメンモール』のルチア、『愛の妙薬』のアディーナ、『セヴィリアの理髪師』のロジーナ、『こうもり』のロザリンデ、『スザンナの秘密』のスザンナ、『ねじの回転』の家庭教師、『ラ・ボエーム』のミミ、『夕鶴』のつう、『魔笛』の夜の女王などで出演。また、『第九』『メサイア』『天地創造』などの交響曲・宗教曲のソリストもつとめ、日本だけでなくイタリア・ドイツ・オーストリア・フランスにおいてもコンサートやリサイタルに出演。

 2003年11月日生劇場・二期会共催公演オペラ『ルル』、2004年7月ギリシャ悲劇『エレクトラ』で熱演。2004年12月には東京で初のリサイタルを行い、大盛況となった。2005年3月には二期会オペラ『魔笛』に夜の女王役を好演。2006年2月には、二期会オペラ『ラ・ボエーム』ムゼッタ役の成功を収めた。名古屋市出身。ウィーン在住。二期会会員。  http://www.michiyo.jp     http://iidakouenkai.at.webry.info/

 コンシュタンティン・ヴァルダードルフ (バリトン、ハルレキン・かつら職人)
http://www.constantinwalderdorff.de/

フランク・シェーファー
(語り役・執事長)

キャスト全員の写真
http://www.tcp-ip.or.jp/~tasaka-c/kaoawase.htm